イタリアの医療制度から見る新型コロナウィルスの流行

イタリアの医療制度から見る新型コロナウィルスの流行

世界でも有数の長寿国

イタリアは本来医療先進国でもあります。その証拠に日本に次いで2位の長寿国です。

アルプスをはじめとする豊かな自然と、季節にあった食べ物を楽しむ習慣、新鮮な海産物健康に良いとされる鮮度の良いオリーブオイル、イタリアは本当に食べ物も豊かです。

イタリアの医療制度とは?

イタリアの医療制度は日本と比べるとかなり複雑です。

病院には大型の私立病院と国立病院、ホームドクターがあります。ここまでは日本と比べると大きな違いはありません。 

ただ価格やシステムが全然違います。国立は無料に近いほど安いですが、私立はとにかく高いです。

いざ病気になったときの病院への掛かり方がややこしいのです。

まず各家庭にはホームドクターが国から割り当てられています。

ホームドクターに連絡を取り診察の予約を取ります。

ただ予約を取っても数週間から1か月先なんてこともあり、診察が先過ぎて待てないという場合私立の病院に行くことになります。

お金が余分に掛かることもあり皆が通えるわけではありません。

日本人が行くとすれば私立の可能性が高いです、イタリアの保険に日本人には関係がない場合が多く通常の支払いになるので、通訳が居たりなど私立病院の方が都合がよいからです。

軽症の場合は薬局で薬を買う。

イタリア人は軽い風邪やインフルエンザ程度では医者には掛かりません。

軽い風邪やインフルエンザ程度であれば(インフルエンザは重いと思いますが…)近くの薬局に行って薬を処方してもらいます。

アレルギーが出てもそんな感じです。もちろん症状の具合にもよります。

診察後は症状によって病院を決める。

ようやく予約に日が来て診察です。ここでようやく終わりというわけではありません。

治療というよりは診察をし検査が更に必要なのか、軽症なのかを判断し適切な病院を判断し振り分けます。

もちろん最初の病院で完結することもあります。

大きな病院に人が集まりすぎないようにする為の処置ですが、時間が掛かりすぎなうえ重症な場合手遅れになりかねません。

救急の場合

救急車を118番を呼びます。病気の場合既に前記の通り状況は緊迫しています。

風邪の例で言うと肺炎になっていたり意識障害だったりするでしょうか?

日本同様にトリアージが取り入れられていますし、やはり日本よりは時間が掛かります。

※イタリア語しか通用しないです。

コロナウィルス【COVID-19】により露呈した問題

風邪・インフルエンザに対する意識

新型コロナウィルス【COVID-19】では潜伏期間が14日間ともいわれており、潜伏期間にイタリア中を移動した観光客によりはじめは広がり、その後多くのイタリア人にも感染し広がっていきました。

イタリア人の習慣もウィルスを広げた原因はありますが、この医療体制でもわかるように風邪に対する考え方が楽観視だからです。

このウィルスは当初ただの風邪と思われていた人が重症化し、医者に掛かり新型コロナウィルス判明するという流れでした。

そして、陽性が判明してから関わりのあった人に全員に検査の実施をしてきました。

ただ14日間の潜伏期間を考えるとそれから検査し感染者隔離しても時すでに遅しと言わざる得ないと思います。

封じ込めも虚しく感染者数は増え続けました。

国ごとに違う初期の習慣により感染の増加の仕方が変わった原因の一つかと思います。