目次
前回の「デザインに必要な知識-色の話-」のまとめ
色に付いて前回は色の概念についてお話しました。
今回はもう少し掘り下げて詳しくお話ししようと思います
色相
色を環のように配置したものを色相環といい、視覚的に定義しています。
「赤-黄赤-黄-黄緑-緑-青緑-青-青紫-紫-赤紫」
というように並んでいます。
彩度
彩度とは色の鮮やかさのことです。
彩度が高いとは原色に近い色みを強く感じるものをいいます。
彩度が低いとは色味が少なく、絵の具で言うと赤色等の絵の具に白・グレー・黒をたくさん混ぜた状態のことです。
単位としては原色を10sとし、彩度が最も低い値を0Sと表記します。
明度
明度とは明るさの概念です。
白は明度が高く黒が明度が低いということになります。
色により明度が異なり、黄色が最も明度が高く青紫が最も明度が低い色です。
デザインに必要な知識-色の話その2-
色相のPCCS規格

色研より
日本の色相に関する規格PCCSがあり色相環とトーンに基づき定義されています。
PCCSの色相環は、24色相の最高彩度の色を知覚的に等歩度に移行するように配列したものです。
24色相は、以下のように定められています。
心理四原色と呼ばれる、赤、黄、緑、青のそれぞれの中心と考えられる色相を色相環に示します(赤-2:R、黄-8:Y、緑-12:G、青-18:B)。
先に決定した基本となる4色相の心理補色色相を色相環の対向位置に示します(青緑-14:BG、青紫-20:V、赤紫-24:RP、黄みのだいだい-6:yO)。
各色相の間隔が知覚的に等歩度に移行するように上記の8色相に4色相を加え、12色相を定め、さらにその中間色相を内挿して24色相としています
○:心理四原色(赤・黄・緑・青)
▲:色材の三原色(C・M・Y)
△:色光の三原色(R・G・B)
このように色には番号とアルファベットの略語にて色相名を表現しており、
ここにトーンの概念を加えた色相名で記すことができます。
トーンの概念とは?

色研より
明度と彩度の複合概念=トーンの概念
明度と彩度の概念についてお話ししましたが、
明度と彩度には複合的な概念トーンがあります。
それぞれのトーンには名前がついており、色相の明・暗、強・弱、濃・淡、浅・深の調子の違いによって表されます。
トーンの名前と色相で的確かつコミュニケーションにおいて不自由のない色の表現が出来ます。
色の表記の方法
原色の赤を表記したいとします。
書き方は「v2(ビビットの2)」と表記します。
このようにトーンを前に表記し、色相番号を書くことで色を表します。
色の表記まとめ
PCCS表記
おめでとうございます。
これでPCCSに基づく色の表記ができるようになりました!
デザイナーやイラストレーター同士の会話の中で適切に色を伝えられるようになりました。
色感覚を身に着ける
理解は出来てもパッと見て色相トーンを見分けれるようになるには、それなりに色を見て覚えなければなりません。
身に着くまでは、必ず正確な色で表現された公式のカラーカードやテキストを見るようにしてください。
※間違って覚えてしまうと大変です。
もっとここが細かく知りたいなどあればコメントください!
次回は。。。